色で変わる「紫陽花/アジサイ」の花言葉
たくさんの小さい花が集まって咲くきれいな紫陽花(アジサイ)は、初夏を彩る代表的な花として人気があります。
アジサイは土壌の性質や、咲いてから散るまでの間に花の色を変えることから「七変化」「八仙花」などの別名もあります。
そんなアジサイの代表的な花言葉は「移り気」。
以前は浮気をイメージさせる花言葉から、結婚式や贈り物では避けられる花でした。
しかし最近では「家族団欒」という花言葉も広まり、母の日の贈り物や結婚式のブーケなどにもよく使われます。
(詳しくは後述)
紫陽花(アジサイ)の基礎知識
花言葉の前にアジサイの基礎知識を。
アジサイの原産地は日本ですが、梅雨の頃によく見る丸いアジサイは、ヨーロッパで品種改良されたセイヨウアジサイです。
実はアジサイの花びらに見える部分は萼(ガク)で、中央の丸い粒々が本来の花。
アジサイの咲き方には大きく2種類あり、中央の花を囲むように咲く「額咲き」と、ブーケのように丸く咲く「手まり咲き」があります。
アジサイの語源
アジサイは「藍色が集まったもの」という意味の「あづさい(集真藍)」から名付けられたと言われます。
また英名のハイドランジア(Hydrangea)は、ギリシア語の「水の器」が語源です。
アジサイの色の変化
アジサイは土壌の性質や、花咲いてからの日数で色に変化があるのが特徴です。
アジサイの花にはアントシアニンという色素が含まれており、それに土から吸収されたアルミニウムが加わることで青みを帯びます。
土壌が酸性の場合、アルミニウムが溶けて吸収されやすくアジサイは青みの花をつけます。
逆にアルカリ性の土壌で育ったアジサイは赤みの花をつけます。
そのため、酸性の強い日本の土壌では青~青紫のアジサイが多く、アルカリ性の強いヨーロッパの土壌ではピンク~赤紫のアジサイが多く見られます。
またアジサイは、咲き始めは葉の色に近いクリーム色ですが、日数とともに、水色→青→青紫→赤紫(ピンク)と花の色が変わります。
青~青紫色のアジサイの花言葉
花言葉は「冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ」
日本でよく見かける青みのアジサイ。梅雨の頃の長い雨にも耐え忍ぶ、美しい姿をイメージさせる花言葉です。
【関連】青色の花の花言葉
ピンク~赤紫色のアジサイの花言葉
花言葉は「元気な女性」
赤みのアジサイはヨーロッパでよく見られます。暖色の元気なイメージと、ヨーロッパの快適な気候をイメージさせる花言葉ですね。
【関連】赤色の花の花言葉
白色のアジサイの花言葉
花言葉は「寛容」
白くて大きなアジサイは、広くて優しい心をもっています。
【関連】白色の花の花言葉
ガクアジサイの花言葉(原種は青)
花言葉は「謙虚」
日本にもともと合ったアジサイの原種は青色のガクアジサイです。セイヨウアジサイのようなボリュームや華やかさはありませんが、和の佇まいに合う「謙虚」さはピッタリの花言葉かもしれませんね。
母の日に贈るアジサイの花
母の日に贈る花というとカーネーションが定番ですが、最近はカーネーションにこだわらず、めずらしい花を贈ることも一般的になりました。
特に5月~7月に開花時期を迎えるアジサイは母の日のプレゼントにぴったり!
「家族団欒」という花言葉も母の日に喜ばれます。
カーネーションとはちがうボリュームのある花姿が美しいアジサイ。
いつもとちがう母の日の贈り物にいかがでしょうか。
結婚式でのアジサイの使い方
アジサイは「移り気」という花言葉を持つため、以前は結婚式では避けられることの多い花でした。
しかし6~7月に咲くアジサイはジューン・ブライドにピッタリ!丸くてかわいくボリュームも出せるアジサイはブーケとの相性もよく、最近の結婚式ではアジサイを使った演出を見かけることも多くなりました。
アジサイには、小さな花の集まりから「家族団欒・家族の結びつき」というプラスイメージの花言葉もあります。
花言葉のマイナスなイメージを気にされる方もいらっしゃるので、結婚式にアジサイを使うときは一言、司会の方からプラスな花言葉やアジサイを選んだ理由を添えてもらうといいかもしれません。
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