
日傘の色~白と黒の違いとおすすめ日傘.2023
日傘は夏の必需品。
日傘は有害な紫外線からお肌を守るだけでなく、熱中症対策にも大きな効果を発揮します。
特に最近は年中日差しが強いので、春先~秋口まで日傘を使っている方もめずらしくありません。
日傘の色で人気があるのは【白】と【黒】ですが、日差し対策にはどちらの色が効果的かご存知でしょうか?
色彩学の観点からのおすすめは
内側黒+外側白+完全遮光の日傘です。
ここではその理由を解説し、実際におすすめの日傘を紹介していきたいと思います。
お急ぎの方はおすすめの日傘をご覧くださいね!
目次
日光をより遮るのは白?黒?
紫外線も「色」も電磁波のひとつ
日傘は紫外線のカットに注目されがちですが、実は紫外線や赤外線をふくむ「太陽光」をカットしています。
太陽光は「ガンマ線~電波線」の電磁波を含みます。
その中で地上まで届く電磁波は、
可視光線と紫外線と赤外線です。
紫外線は日焼けや皮膚がんの原因に、赤外線は暑さの原因になります。
可視光線(380~750nm)
人の目で知覚できる範囲の電磁波。この範囲の電磁波が目に入ることにより色を感じる。
紫外線(380nm以下)
可視光線の紫よりも波長の短い電磁波。エネルギーが高く化学的な作用が強い。衣類の色素を破壊したり、日焼けや皮膚がんの原因となる。紫外線を表すUVは「ultra violet」の略。
赤外線(750nm以上)
可視光線の赤よりも波長の長い電磁波。熱作用が強く、対象物の熱を上げる効果がある。紫外線のUVのように、赤外線はIR「infra red」と略される。
なので、日差しの強い夏でも、皮膚にとどく紫外線を防ぐことができれば、日焼けを抑えることができます。
さらに、赤外線も防ぐことができれば、余計な熱をもたずに涼しく過ごすことができるのです。
反射の白と吸収の黒
白は光を「反射」するから白く見えます。
黒は光を「吸収」するから黒く見えます。
光とは電磁波なので、「白=反射、黒=吸収」という性質の違いは紫外線や赤外線にもあてはまります。
下図のように、白の日傘と黒の日傘では、紫外線や赤外線のカットの仕組みが異なります。
白い日傘と黒い日傘の違い
白は紫外線をはね返す
白は光を反射する色なので、白い日傘は太陽光を反射することにより、紫外線をカットしています。
しかしすべての紫外線を反射できるわけではなく、日傘を透過してしまう紫外線もけっこうあります。
黒は紫外線を吸収する
黒は光を吸収する色なので、黒い日傘は太陽光を吸収することにより、紫外線をカットしています。
こちらもすべての紫外線を吸収できるわけではありませんが、白の日傘と比べるとカットしている割合は高くなります。
※黒い日傘や衣服は紫外線だけでなく、赤外線も吸収しています。夏に黒い服を着ていると暑く感じませんか?これは黒い布が赤外線を吸収して熱をもつからです。黒い日傘は赤外線の熱効果により、日傘自体が熱くなりやすいので注意しましょう。
照り返し対策には【内側黒】がマスト
紫外線対策を考えるとき、地面や壁からの照り返しも忘れてはいけません。紫外線は上からだけでなく、下からも横からも当たっています!
気象庁のデータよると、地面からの照り返しは、アスファルトで10%、砂浜では最大25%にもなります。
照り返し対策には内側の色が重要!
日光の照り返し対策には、日傘の内側の色が重要で、絶対に白より黒がおすすめです。
黒い日傘なら照り返しされた紫外線も傘の内側で吸収できるからです。
白い日傘だと、照り返された紫外線が傘の内側で反射し、パラボラアンテナのように自分の顔の方に向かってきます。
日傘の内側の色は黒系のものを強くおすすめします。
日傘の色とUVカットコーティング
実は、紫外線対策として日傘の色より重要なのが、UVカット(紫外線カット)加工です。
先に紹介したように白でも黒でも、色だけで紫外線を完全にカットすることは難しく、日傘の生地そのものにUVカット加工されている方が効果が高くなります。
ある意味、UVカット加工をしっかりされた日傘なら、外側は何色でもそれほど差はありません。
黒系は熱をもちやすく重くも見えるので、夏に使うなら白系の方が軽やかで涼しげに感じると思います。
UVカット加工のされていない安価な日傘なら、紫外線対策には白より黒の方がいいでしょう。
外側白+内側黒+完全遮光
最近は、UVカット加工がされた完全遮光日傘もお手頃な価格で購入できるようになりました。
照り返し対策に黒の効果を取り入れて、内側だけブラックコーティングされた日傘もよくみかけます。
というわけで、色の観点から見た紫外線対策にベストな日傘の色は「外側が白+内側が黒+完全遮光」をおすすめします!
おすすめ日傘① 折りたたみ日傘
紫外線対策にベストな日傘の色は、外側が白で内側が黒。
日傘の色だと「オフホワイト・ベージュ」なども白系のカラーになります。
その中でも紫外線カット率99.9%以上で、コスパも良い、おすすめの日傘がこちら!
完全遮光とよばれる紫外線カット率99.9%以上の素材を使い、持ち運びもしやすい折りたたみ日傘。
カラーバリエーションも豊富で、内側は全色ブラックコーティングです。
ストアによっては、カラーやデザインのちがいで価格が変わるのでご注意ください。
ちなみに、ブラック系の色の日傘を選ぶ場合、縁が明るいデザインの日傘を選ぶと顔のまわりが明るくなり、全体の印象を軽くすることができます。
おすすめ日傘② 大きめジャンプ傘
日差しからしっかり守れる大きめの日傘が必要な方におすすめなのが、こちらのジャンプ傘です。
開いた直径が約100cmになる安定感のある日傘。お子さんと一緒のときや、赤ちゃんを抱っこひもで連れて出るときなどにも重宝する大きさです。
おすすめ日傘③ 完全遮光100%
そして、楽天市場の人気商品。
遮光率1%の違いにこだわった、芦屋ロサブランの完全遮光100%の日傘がこちらです!
楽天市場ストアの、遮光率100%と99%のUVカット加工の比較検写真がわかりやすいので、ぜひご覧ください。
色の性質から考えた場合、白か黒なら黒の方が日傘に向いています。しかし、黒い日傘は暑苦しいので使いたくない…という意見が多いのも事実。
最近では紫外線遮蔽率の高い素材も普及し、UVカット率99%以上の日傘もお求めやすい価格で買えるようになりました。
特に 遮光率99.9%以上の完全遮光日傘は、紫外線だけでなく赤外線もカットするため、日傘の影にいるとととても涼しく感じます。
昔は完全遮光というと銀色のアルミのような使いにくい日傘のイメージでしたが、最近は素材も進化していて、いろいろな色のおしゃれな完全遮光日傘が人気です。
【比較】白の日傘と黒の日傘の特徴
白の日傘
・色の性質:光を反射して紫外線カット
・カット率:まあまあ
・照り返し:防げない
・イメージ:見た目が涼しい
黒の日傘
・色の性質:光を吸収して紫外線カット
・カット率:白よりいい
・照り返し:日傘の内側で紫外線を吸収することによりカット
・イメージ:赤外線吸収により傘自体が熱くなる上に、見た目も暑苦しい
【結論】日傘は外側は遮光性重視!内側は黒がおすすめ!
日傘の外側は遮光性の高い素材でしっかりと日差し(紫外線&赤外線)を遮りましょう!
日傘の内側は光を吸収する黒を選ぶと、地面からの照り返しを吸収して、お顔や体に太陽光があたるのを防いでくれます。
日傘があると体感温度が全然ちがいます!
性能のいい日傘を使うと、まるで頭の上に屋根があって木陰とともに歩いているように涼しくなります。
日傘もどんどん進化していて、遮光性の高い素材を使ったおしゃれな色の日傘もでています。
今は日傘の色も自由に選べる時代。
自分らしい日傘を持って夏を快適に過ごしてくださいね!
参考文献・おすすめの本
→ 他にも参考書籍・おすすめの本で紹介しています。