色で変わる「菊/キク」の花言葉

色で変わる「菊/キク」の花言葉

「菊の御紋」として皇室の家紋に使われるキクは、サクラと並んで日本の国花とされている花です。

秋を代表する花で、10月ともなると全国で菊人形、菊祭り、菊花展などが開催されています。

キクの一般的な花言葉は「高貴・高潔・高尚」ですが、花の色によって花言葉が変わります。

華やかで美しいキクは観賞用として人気がありますが、葬儀や仏花のイメージも強く、贈り物には注意が必要な花です。

ここではキクの花の色と花言葉の関係を紹介しましょう。

菊(キク)の豆知識

キクの花言葉の前にキクの豆知識を。

キクは中国から伝わった

キクは中国原産の花で、日本には奈良時代~平安時代の初期に伝わりました。

中国ではキクは不老長寿の効果があるとされており、漢方薬や食用に栽培されていました。日本でも9月9日の「重陽の節句」に長寿を願って菊酒をいただく風習があります。

キクの種類

キクにはとてもたくさんの種類がありますが、観賞用のキクは大きく、日本で品種改良された「和菊」と欧米で品種改良された「洋菊」に分かれます。

和菊

江戸菊・美濃菊・伊勢菊・肥後菊などの品種があり、菊祭りや菊花展でみかけるのは和菊です。

花の大きさにより
・大菊(花の直径:18cm以上)
・中菊(花の直径:9~18cm)
・小菊(花の直径:9cm未満)
に分類されます。

洋菊

スプレーマムやピンポンマム、ポットマムなど、「~マム」というネーミングのお花は、欧米で品種改良された洋菊です。

キクは英語で「chrysanthemum /クリサンセマム」といいますが、長いので「mum /マム」と呼ばれます。ちなみに「chrysanthemum」は、ギリシア語の「chrysos(黄金)」と「anthemon(花)」が語源になっています。

洋菊は和菊と比べて育てやすく、ガーデニングでも人気の花です。

食べられるキク

キクは食用としての歴史が長いのも特徴です。食用のキクの品種は観賞用のキクよりも、苦味が少なくほんのり甘みがあります。

キクの食べ方は、お浸し・天ぷら・酢の物・吸い物など。

また、お寿司やお刺身に黄色い小菊が添えられているのを見たことがありますでしょうか?これは彩りの美しさだけでなく、キクの優れた抗菌作用により、ナマ物が腐るのを防ぐ効果があります。

赤色のキクの花言葉

赤色のキクの花言葉

花言葉は「愛情」

情熱的な赤色のキクの花言葉は「愛情」。赤いキクは和装との相性がよく、着物や髪留めなどの絵柄にもよく描かれています。

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黄色のキクの花言葉

黄色のキクの花言葉

花言葉は「破れた恋」

キクの花といえば黄色をイメージする方も多いと思いますが、意外なことに花言葉は「破れた恋」です。。。

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白色のキクの花言葉

白色のキクの花言葉

花言葉は「真実」

透き通るように美しい白いキクの花言葉は「真実」です。ただ、白いキクは葬儀や仏花に使われることが多いので、人に贈る時は注意しましょう。

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スプレーマム(スプレー菊)の花言葉

スプレーマム(スプレー菊)の花言葉

花言葉は「あなたを愛しています」

小さな花がかわいいスプレーマムの花言葉は「あなたを愛しています」です。色の種類も豊富なので、贈り物には洋菊の方が扱いやすいかもしれませんね。

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