色で変わる「パンジー」の花言葉
パンジーは、19世紀に北欧で、野生のスミレを交配させて作られた花です。
本来は春に咲く花ですが、品種改良で耐寒性のあるパンジーが出回るようになったことから、今では冬の庭を彩る花として人気があります。
日本へは江戸時代末期に、オランダの船によって持ち込まれたといわれます。
パンジーの代表的な花言葉は「もの思い、思い出」。
パンジーは花の色によって花言葉が変わりますが、「思い」というイメージは共通しています。
パンジーの豆知識
人面草と「はかない恋」
パンジーは、花の形が、前に傾いて考え事をしている人の顔のように見えることから「人面草(ジンメンソウ)」という別名があります。
パンジーという名前も、フランス語の「パンセ(思い/思想)」に由来し、パンジーの代表的な花言葉である「もの思い、思い出」にもつながります。
パンジーには「人面草(ジンメンソウ)」の他にも、「遊蝶花(ユウチョウカ)」、「胡蝶菫(コチョウスミレ)」、「三色菫(サンシキスミレ)」という別名があります。
三色菫という別名は、パンジーの花が「黄+青+紫」や「黄+白+紫」などの3色で構成されることが多いことから名付けられましたが、最近ではニ色や単色のパンジーも多いため、ピンとこないかもしれませんね。
パンジーとビオラの違い
パンジーに似た花にビオラがあります。
実は学術的には同じ花で、かつては大輪のもの(花径5cm以上)をパンジー、小輪のもの(4cm以下)をビオラと呼んでいました。
しかし、複雑に交雑された園芸品種が登場し、パンジーとビオラは明確に区別できなくなってきており、見た目が豪華なのがパンジー、可愛らしいのがビオラとなんとなく曖昧な分け方になっています。
黄色のパンジーの花言葉
花言葉は「つつましい幸せ、記憶、田舎の喜び」
鮮やかで明るい黄色のパンジーも、花の形から、どこか素朴でひかえめな喜びを感じます。
【関連】黄色の花の花言葉
紫色のパンジーの花言葉
花言葉は「思慮深い」
物事を深くしっかりと考えるという意味の花言葉です。
【関連】紫色の花の花言葉
白色のパンジーの花言葉
花言葉は「温順、愛の思い」
温順とは”おとなしく素直”という意味。小ぶりで白い可愛らしいパンジーらしい花言葉です。
【関連】白色の花の花言葉
オレンジ色のパンジーの花言葉
花言葉は「天真爛漫」
黄色に赤みが加わったオレンジは、陽気なイメージになります。
【関連】オレンジ色の花の花言葉
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