色彩検定の教科書

色彩検定の特徴&おすすめのテキスト

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色彩検定は色の資格の中で最もメジャーな資格です。
以前は公的資格でしたが、2005年に公的資格の制度が廃止されたことにより、民間資格になりました。

民間資格にはなりましたが、文部科学省後援ということで公的な意味合いも強く、知名度・信頼度ともに高い色の資格です。

色彩検定は、色彩学の全体像をつかむ3級から、プロ級の専門知識を学ぶ1級までのバランスがよく、色の世界の入り口としてとてもおすすめの資格検定です。

それでは、色彩検定の特徴とおすすめのテキストを紹介していきましょう!

色彩検定とは

色彩検定(しきさいけんてい)とは、公益社団法人色彩検定協会が主催する色の検定試験です。

日本の色の資格の中では最も歴史が長く、知名度・信頼度も高い資格です。

色彩検定はもともと、服飾業界から誕生した資格ということで、以前は「ファッションやアパレル業界に強い資格」として紹介されることも多い資格でした。

しかし現在では、試験範囲や受験者層も幅広く、色彩にまつわる幅広い知識を認定する資格試験となっています。

また2018年12月からは、これまでの1級・2級・3級の他にUC級(色のユニバーサルデザイン)の資格試験も誕生しました。

UC級では色覚の多様性や高齢者の色の見え方など、これからの時代に必要な色彩の知識を学ぶことができます。

色彩検定の歴史

色彩検定は1990年11月に「ファッションカラーコーディネーター検定試験」として第一回試験が実施されました。

その後「ファッションコーディネート色彩能力検定」という名称に変わった後、2006年からは「色彩検定」という名称になり今にいたります。

主催団体も「社団法人 全国服飾教育者連合会(A・F・T)」から「公益社団法人色彩検定協会」に名称が変わっています。

資格名や団体名の変遷からわかるように、ファッション業界から誕生した色の資格検定が、時代のニーズに合わせて、色彩全体を扱う資格へと進化してきました。

公的資格から公的な民間資格へ

色彩検定は、文部省に認定された1995年から2005年までは公的資格という扱いでした。

2005年に公的資格の制度が廃止されたため、2006年からは文部科学省後援の民間資格になっています。

文部科学省後援ということで、簿記検定や臨床心理士と同じく、公的な意味合いが強く信頼性の高い民間資格といえます。

名称や制度の変化でややこしいですが、まとめると…

「色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会が主催する、文部科学省後援の公的な民間資格」です。

色彩検定の区分と日程

色彩検定は、簡単な方から「3級・2級・1級」の3つのレベルがあります。

またそれとは別枠で「UC級」という色のユニバーサルデザインの知識を認定する試験があります。

試験日程は毎年、夏期(6月)と冬期(11月)の年二回(1級は冬期のみの年一回)です。

3級(初めて色を学ぶ方向け)

光と色、色の分類と三属性、色彩心理、色彩調和、色彩効果、ファッション、インテリア、など。
【受験料】税込7,000円

2級(実務に応用したい方向け)

照明、色名、表色系、配色技能、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、プロダクト、インテリア、エクステリア、など。
【受験料】税込10,000円

1級(プロフェッショナル方向け)

色彩と文化、色彩調和論、色の知覚、ファッションビジネス、プロダクトデザイン、インテリアカラーコーディネーション、環境色彩、ユニバーサルデザイン、など。
【受験料】税込15,000円

UC級(一般社会人・公共、福祉、設計者など)

色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性、高齢者の見え方、など。
【受験料】税込6,000円

公式サイト:色彩検定協会

色彩検定の難易度

色彩検定の難易度は、カラーコーディネーター検定より少しだけ簡単です。

2018年の合格率も、UC級は9割以上・3級は7割以上、2級は6割以上、1級は4割以上となっており、カラーコーディネーター検定より一回り高くなっています。

ただ、色彩検定は1級2次の実技試験がとてもむずかしく、独学の場合はそこでつまずく方も多いです。

最近は1級2次試験対策のテキストもあるので必ず活用しましょう。

また、色彩検定は試験会場が全国約400ヶ所ととても多く、すべての県で実施されていることもあり、受験しやすいのが特徴です。

色彩検定の受験と勉強の仕方(併願・飛び級・独学)

色彩検定の各級は併願することができますし、いきなり1級を受けることもできます。

私が受験したときは、はじめに2級と3級を併願してどちらも合格。

次の試験で1級を受験し、1次試験は合格しましたが、2次試験が不合格。

そしてその次の試験で1級1次試験免除システムを活用し、2次試験に合格しました。

私は仕事をしながら独学での受験だったので2級から受験しましたが、受験料も安くないのでテキストや問題集などを見てみて解けそうなら1級から受験するのもおすすめです。

独学で受験した1級の1回めは、2次試験が全く解けませんでした。。。

ヒューマンアカデミーに通っていた友人は2次試験の実技もばっちり学んでいて、何よりノートを見させてもらうととても楽しそうでした。

結局、私は2次試験対策の問題集をネットで購入し、独学で合格しました。

色彩検定のおすすめテキスト

独学で色彩検定を受験するなら、テキストと問題集を1冊ずつ使うのがおすすめです。

テキストはいろいろありますが、やはり公式テキストを使っておくのが、試験日当日の自信と安心感につながります。

問題集はヒューマンアカデミーの本が質量ともに素晴らしいのですが、残念ながら10年以上改訂版が出ていません。

公式の問題集もありますが、公式ではない問題集の方がちがった視点からのアドバイスもあり、楽しく勉強できると思います。

色彩検定3級 おすすめテキスト&問題集

文部科学省後援 色彩検定公式テキスト。3級では最初に色の持つ様々な働きを紹介しています。また、デザインの色彩の基礎となる色彩調和ではカラーカードを使って自分で配色を作ります。

色彩検定2級 おすすめテキスト&問題集

文部科学省後援 色彩検定公式テキスト。2級では3級を踏まえて1級の基礎としてビジュアルデザイン、景観色彩などの専門知識の基礎を学習します。

色彩検定1級 おすすめテキスト&問題集

色彩検定UC級 おすすめテキスト&問題集

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参考文献・おすすめ商品

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